科学技術・イノベーション戦略調査会 研究開発力強化小委員会

13年04月09日

 

4月5日、自民党本部において「研究開発をめぐる現状と課題」について、安西祐一郎
日本学術振興会理事長・前慶應義塾塾長が講演を行いました。

 

研究開発は、日本の成長戦略には欠かせない課題であり、国をあげて取り組んでいかなくてはなりません。
しかし、日本では研究に取り組む環境が諸外国と比較しても大変悪い。例えば、フランスでは大学院の授業料は無料で、授業料を払う日本とは大きな違いがある。
そのことからも大学院への進学が低下し、研究に取り組む人材が確保できないという悪循環になっていることなど、日本の研究開発をめぐる環境の悪さを指摘されました。

 

研究力強化のための課題として、以下の7点を指摘された。
1、研究推進のための規制緩和。
2、他の先進諸国並みの大学予算構造。
3、若手研究者育成の強化。
4、グローバル人材の集まる研究教育環境の整備。
5、基礎研究と開発研究のメリハリの強化。
6、目標指向プロジェクト研究の評価方法の改革。
7、イノベーションを起こす人材の育成。

 

講演後、意見交換となり安西理事長へ質問をいたしました。
小林『安西理事長は、大学教育に関し危機感を相当持っている。学力中間層といわれる毎学年40万人の底上げをどう図るかが課題であると指摘しておられる。
入試制度や進級・卒業のハードルを上げることが、その対策として考えられる。例えば、入試に数学を必須として加える。進級の難易度を上げるなどを実行していくべきではないか?』

 

安西【高校生を調査したところ、15年前と比較して学習時間が半分になっている。大学生についても同様に学習時間の減少が目立つ。その背景には、大学入試問題が易しくなったことだ。勉強しなくても大学進学できるようになった。その結果、学習時間が減少するということだ。
このままではいけない。政治家として是非大学教育の立て直しに力を入れて欲しい。】

 

このようなお答えをいただき、「教育」を政治課題の一つとして取り組む私に取りましても、
改めて責任の重さを実感いたしました。