古代米 食べました

13年05月25日

「最近読んだ本」
をテーマにブログ更新予定でしたが
読みかけの本がそのままになっております
看板に偽りあり、ですがお詫びして以下に訂正します

「最近読んだ連載小説(作者への手紙風)」

拝啓深緑の候ますますご清栄のことと存じます
早速ですが新聞連載小説「黒書院の六兵衛」執筆完了おめでとうございます
そしてお疲れ様でした
読み始めの頃は正直申して退屈な感じがございました
というのも六兵衛なるものが一体なんのために江戸城に居座るのか
さっぱり見当つかないからです
またたびたび正体見つけたり!と解決に向けて話が進むと思いきや結局暗礁に
時折登場する勝海舟やまるで外国語を話すかの扱いの西郷隆盛の個性は読み応えある部分です
しかしよってたかって繰り返し謎解きをすればするほど謎の侍の正体はわからない
いい読むのが退屈になってきそうな頃話は急に展開します
読み終わった読者は
侍に翻弄される新政府側の隼人に対しては拍手
侍に対しては敬意
を抱いたはずです

それにしてもこれだけ話のヤマ場が最後にくる小説も珍しいと思います
先生も後に心境を語っておられましたが最初からこの六兵衛の正体は明かさないで話を終えるつもりだったんですね
それにしても真の武士とは以下に生きるべきか
心打つ物語でした
また任務に忠実に生きる主人公加倉井隼人に自分を重ねた人も多かったことでしょう
江戸時代は決して映画や漫画の世界ではなく
人間同士が悩みかつ暗闇から希望を見いだす営みを重ねた時代なんですね
生き生きと人間同士の心の交流が描かれた素晴らしい小説でした

先生に於かれてはまた素晴らしい小説を発表いただきますようお願い申し上げます
敬具
初夏の奈良より
浅田次郎様

小林茂樹

次回は「奈良の観光」