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2022.03.28 活動報告

小林しげき活動レポートvol.176

小林しげき活動レポートvol.176 令和4年3月28日(月)

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「ウクライナへの支援を継続」

ウクライナのゼレンスキー大統領が国会演説を行いました。外国の元首が国会にてオンライン方式で演説を行うのは憲政史上初めてです。3月23日夕刻、その瞬間もロシア軍による非道な攻撃が続く中、集まった約500人の衆参国会議員に対して、大統領は静かに語り始めました。
15分弱という短時間ながら、日本に対してこれまでの支援に対する感謝とロシアに対する経済制裁の依頼が明確に盛り込まれていました。イギリス、アメリカでの演説ではチャーチル英首相の言葉や9.11同時多発テロに言及して両国民の心の琴線に触れました。日本に対してはチェルノブイリやザポリージャ原発への攻撃を引き合いに、いかにロシアの攻撃が人道に反する卑劣なものであるかを訴えたのです。
演説直後にツイッターで書いたように、私が印象を受けたのは「既存の国際機関が機能しないなら、新しい予防的仕組みが必要だ」という部分です。これについては高市早苗政調会長も同趣旨の発言をされています。そもそも国連の安全保障理事会に入っていたのは旧ソ連であり、正当にこの重要な地位を継承したのか疑問が残ります。
ロシアが戦争を始めてから1ヶ月が経ちました。必死に戦い続けているウクライナ軍と民間人を支えているのは愛する祖国を守る心だと思います。戦況は依然厳しく、町は瓦礫の山と化しています。首都キエフ付近に架けられたドニエプル川を渡る橋の多くは作戦上やむなく自ら爆破したと推測します。
日本はこの橋の再建を申し出るべきです。岸田総理には「破壊された橋は日本が責任を持って造る。完成した橋を両国の友情の証にする」と約束するべきです。
「将来、日本が今と同じようにウクライナと共にいることを期待する」ゼレンスキー大統領の演説はこう締めくくられています。G7唯一のアジアの国として日本が取るべき道は経済制裁の継続に加え「戦後復興への支援を約束する」ことだと私は考えます。

 


ウクライナ危機は「対岸の火事」なのか?

人間は本来「善」であるべきだという考え方はそれ自体理想的な「原理」です。では、こうした原理が無視された今回のロシアによるウクライナ侵略は、プーチンが愚かなために、あるいは邪悪なために起こったのでしょうか。
必ずしもそうではありません。私たちは、国際政治の厳しい現実が眼前に展開されているという事実を直視するべきです。国際政治の現場では、時として正義や道徳が相対化され、明示的・暗示的に武力での問題解決が図られています。ある意味、残念で恐ろしいことではありますが、国際政治のありようを最もよく表しているといわれる言葉は「パワー・ポリティクス」というものです。イギリスの国際政治学者マーティン・ワイト(1913-1972)は重要な指摘を行っています。「パワー・ポリティクスということばは単に独立した国家間の関係を意味しているのではなく、何かもっと邪悪なものを意味している」と。
私たちは、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想があると信じる一方、厳しい国際社会の現実を無視することはできません。ウクライナの危機は決して対岸の火事ではないのです。
ここに至って、私たちは戦争の「抑止力」の重要性を再認識すべきです。「こちらが無力であれば他国から侵略されることはない」など、それこそ現実を無視した絵空事と断ぜざるを得ません。主権国家として、国民の生命と財産を守り抜くためにどのような努力が払われるべきか。こうした問題意識から憲法や国のかたちについて考えるときに来ています。

 

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